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2005年6月22日 (水)

「いい塾」の話。

6月15日(水)は、千葉県民の日で渋幕に通う長男は、

休日でした。前日に、「明日はI進の6F(御三家、特に

開成合格を目指すクラス)仲間が集まって、6Fでお世

話に成ったT先生のところに遊びに行く」というのです。

        

T先生は、通っていた教室から別の教室に異動になって

いるのですが、わざわざ、その教室まで行くというのです。

    

T先生は、いわゆる御三家(とりわけ開成)受験のスペシャ

リストで、何度か個人面談を致しましたが、生徒に対する

的確な分析、指導力、電話での各家庭への日常報告等、

塾の先生として大変素晴らしい方でした。

    

5年までは、ただ何となく勉強していた息子が、目標をもって、

1年間頑張れたのはT先生のおかげでした。この話を聞いて、

あの2/3の開成合格発表の日のことを思い出しました。

    

満を持して行った合格発表の日。満員電車の中ではないか

と錯覚するほどの押し合いへし合いの発表の瞬間。合格者

番号の書いてある掲示板が壁に貼られると、一斉に響いた

保護者、子供たちの叫び、どよめき、そして聞こえはしませ

んが、多くの溜息。

    

私は、会社に断って、母親と息子と落ち合うべく合格発表の

場所にいきましたが、雑踏の中で、その瞬間は息子とは落ち

合えませんでした。

     

一人で見た掲示板、息子の受験番号がそこにあった・・・

と思ったのは、目の錯覚でした。

     

母親と息子に会えたのは、最寄の駅側の歩道橋の下で

した。息子は、事態が飲み込めない様子で、何とも言え

ない表情をしていました。

     

母親の話では、合格発表の瞬間は、おかしい、不思議だ

という表情だったそうです。

     

母親は、その足で延納金納入締め切りに間に合うよう、

渋幕へ。私が、一緒に行くか?と尋ねると、いや、塾に

行ってT先生に報告したいという息子。

     

私も塾まで一緒にいきました。駅から塾に到着し、T先生

にお会いするまで、息子はただ押し黙り、私の問いかけに

返事とも言えない言葉を返すだけでした。教室に着くと、

塾仲間のお子さんがひとり先着していました。

     

「よく、頑張ったな」のT先生の一言。息子は、ここでも気丈

な態度で、T先生に不合格の報告を致しました。私はT先生

に「お世話に成りました。今日は駄目でしたが、先生のおか

げで、素晴らしい学校に合格することができました。」と挨拶

し息子を残し会社に戻りました。

     

母親の話しでは、私が教室を出たあと息子は、大泣きに

泣いたそうです。

     

あれから4ヶ月以上がたちました。息子も新しい学校生活

にも慣れ、部活、宿題に追われる日々です。そんな中、

同じ学校に通う塾仲間の誰からともなく、T先生を訪問しよ

うという話になったそうです。

     

授業の合間だったので、お会いできたのは30分だけだった

そうです。話の内容はと聞くと、「世間話だけ」と素っ気無い

返事でした。私もあえて、それ以上、詳しくは聞こうとはしま

せんでした。

     

皆んなで、お世話になった先生に新生活が落ち着いた頃

に挨拶に行く。そういうところに、息子の成長を見る思い

がしたのでした。

     

「いい指導者、そして切磋琢磨する塾仲間がいる」のが、

いわゆる「いい塾」なんだと思います。そういう意味で、

息子の塾選びは大変ラッキーなものでした。

    

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